腸内環境

60歳以上に効く?記憶力アップのヒミツは「タンパク質+プレバイオティクス」

霞沢 彩花

霞沢 彩花(かすみざわ あやか)です。 健康や心のケアに関する情報を、やさしく分かりやすくお届けしています。 ずっと寄り添える「あなたの健康パートナー」でありたいと思っています。

「最近、物忘れが増えてきたかも…」

そんなあなたに耳よりな話です。

お腹の調子をよくすると、頭も元気に?

実は「腸と脳は仲良し」でつながっています。

この仕組みは「腸脳相関(Gut-Brain Axis)」と呼ばれ、腸の中の善玉菌が脳の働きに影響することが研究でわかってきました。

参考:Gut–brain axis – Wikipedia

研究でわかった!タンパク質+プレバイオティクスで記憶力アップ

イギリスのキングス・カレッジ・ロンドンの研究では、60歳以上の双子36組(72人)を対象に実験が行われました。

ひとりは「タンパク質+プレバイオティクス(イヌリンとフラクトオリゴ糖)」入りの粉を毎日12週間とり、もうひとりは見た目だけ同じ偽物(プラセボ)をとりました。

その結果、12週間後、プレバイオティクスをとった人は「記憶テストの点数」が上がったのです。

参考:([King’s College London公式], Nature誌論文)

筋力は変わらなかったけれど…

この研究では、筋力の変化は12週間で目立つ結果は出ませんでした。

けれど「記憶力に効果が出た」というのは大きな発見です。

参考:[NY Post]

どうして“お腹ケア”が頭に効くの?

プレバイオティクスは腸の善玉菌を応援し、体に良い成分(短鎖脂肪酸など)を作ります。

これらが血流に乗って脳にも届き、「記憶や考える力」に働きかけると考えられています。

参考:Prebiotic (nutrition) – Wikipedia

すべての人に効くわけではない点も大切

ただし、すべての研究が同じ結果ではありません。

別の臨床試験では「効果が見られなかった」との報告もあります。

つまり「絶対に効く」とはまだ言えない段階です。

参考:Frontiers in Aging Neuroscience

まとめ:まずは毎日の習慣から

  • 60歳以上を対象にした研究で「記憶力が改善した」という報告あり
  • タンパク質+プレバイオティクスを毎日12週間とった人に効果が出た
  • 筋力にはすぐには変化なし
  • すべての人に効くわけではないが、腸と脳を意識した健康習慣は大切

腸と頭のつながりを意識して、小さな習慣から始めてみませんか?

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