年齢を重ねると「朝の目覚めが重い」「集中力が落ちてきた気がする」「なんとなく疲れやすい」・・・そんな変化を感じることはありませんか?
その正体は、体の中で日々働く細胞のお掃除力が弱まっていることに関係しているかもしれません。
近年、世界の研究者たちが注目しているのがスペルミジンという成分です。今回はその最新知識を分かりやすくご紹介します。
年齢とともにたまる“細胞のゴミ”
私たちの体は毎日新しい細胞が生まれ、古い細胞と入れ替わっています。
しかし年齢とともに細胞が「不要なものを片づける力」が弱まり、体の中に老廃物が残りやすくなることが分かってきました。
この状態が続くことで、体や心に「年齢を感じるサイン」が現れやすくなるのではないかと考えられています。
注目される成分「スペルミジン」
そこで世界中で研究が進んでいるのがスペルミジン(Spermidine)です。
豆類、きのこ、小麦胚芽などに含まれる天然由来の成分で、研究では「細胞が自分で不要物を片づける仕組み(オートファジー)」をサポートする可能性が報告されています。
つまり、体が本来もっている掃除力を助ける存在として注目されているのです。
※すべての方に同じ変化があるわけではありません。
世界の研究が示す新しい知見
スペルミジンに関する研究は世界中で進められています。
たとえば、2016年にオーストリアの研究グループが発表した論文(Nature Cell Biology)では、マウスにスペルミジンを与えると細胞のお掃除機能(オートファジー)が活性化し、臓器の健康や寿命にプラスの変化が見られたと報告されました。
Nature Cell Biology関連記事(PubMed)
さらに2018年にヨーロッパで行われた大規模調査(Journal of Gerontology)では、スペルミジンを多く摂取していた人は死亡リスクが低い傾向があることが示されています。
まだ研究段階ではありますが、世界的に注目が高まっている分野です。
食生活の中でできる工夫
スペルミジンは日常の食事からも摂ることができます。
豆類を意識して取り入れたり、きのこ料理を増やしたり、小麦胚芽を使ったパンを選ぶのも一つの方法です。
また海外では、食事だけでは不足しやすいと考える人たちの間で、サプリメントとして利用する動きも広がっています。
細胞を大切にすると見える未来
細胞が元気に働いてくれると、暮らしの中で少しずつ前向きな変化を感じられるかもしれません。
「朝の目覚めが軽やか」
「気持ちよく集中できる」
「家族や仲間との時間をもっと楽しめる」
そんな未来を想像すると、日々の小さな工夫にもやる気がわいてきますね。
毎日の生活にプラスする形で、スペルミジンを手軽に取り入れたい方へ